踵(かかと)の痛みの原因と治療法

踵(かかと)に起こる障害

 

まずは踵骨棘(踵骨骨底棘)です。踵骨(しょうこつ)は文字の通り踵の骨ですが、踵骨棘はこの底面に発生する骨障害のことで、骨が棘状に突出するような変形をしてしまいます。

 

発生頻度は中年以降に高いのですが青年期でも歩き方が悪いと踵を突く衝撃が強くて発生しやすくなります。

 

症状がひどい場合は、踵の中央に固い隆起ができて踵全体が腫れた状態となり、足をまともに地面に着けなくなってしまいます。このようなると骨棘を切除する手術など整形外科的な処置も必要になる程です。

 

踵骨棘は無理をする人がなりやすい症状で、一般的には踵骨棘になる前に、踵に軽い痛みや炎症が起きるので、この時点で踵の固定を施行するなどの処置をすれば早期回復につながるのですが、つい忙しさにまぎれて放置しておくと重症化してしまうのです。

 

又、踵骨骨端炎という症状もあり、これは成長期によくある踵骨後方突起部成長軟骨の炎症で、踵を圧迫すると内側や外側に痛みを感じます。これも炎症がひどくなると足が着けなくなってしまいます。

 

特にスポーツを専門的に行っている子供に発症しやすいので、少しでも兆候があったら、衝撃吸収タイプのサポーターなどを使用するようにして対策した方がいいでしょう。